いわゆる負動産といわれる空き家の再生をしていると、しばしば相続の案件に会う。
そんな空き家には大抵たくさんの残置物と呼ばれるものが長期に渡って放置されている。
相続の準備をせずにその家の持ち主様が亡くなった場合、残されたご家族はその残置物と空き家を前に何をして良いかわからなくなるらしい。
残された物の中で何が大切な物なのか?この家をどうして欲しいのか?
分からないのでなかなか進まず、進まないから足も向かなくなり長期間放置。
そしてどうにもならなくなって弊社に相談が来る。
「前の不動産屋さんには、引き取るから残置物の処分費用を払えと言われた。」
などはよく聞く話で、まさに負動産になってしまう。
生前に相続の準備をし、どの遺品を誰に渡すか、家はどうして欲しいかなどの遺志を残すことで空き家の数は格段に減る。
空き家になる前に、相続で対策を練っていただきたい。
【著者紹介】
株式会社ピーナッツ
代表取締役 菊池あかり
看護師 ・相続診断士 終活カウンセラー
福祉住環境コーディネーター
グリーフケアアドバイザー
看護師として急性期病院、保健センター、在宅看護師などをやりながら大家業を2014年から開始する。その後夫と共に本格的に空き家再生事業を始め、ふたりで200件以上の空き家相談を受け、そのうち50棟ほどの空き家を再生してきた。現在は空き家再生活動に伴う相続や終活のセミナーも開催している。
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